洞察帝王学講座の目的
本講座の根本目的は「疑史」です。既存の「偽史」を糺すことを目的とします。
「疑史」とは何か。このほど舎人からの伝言では、わたしの講演DVD『活字に出来ない落合秘史』を台覧された京都皇統は、「井口は文明論を初期化してくれた」と呟かれたそうです(井口はわたしの本名です)。
その意味は「その時々の権力に仕える史官が権力者の必要に応じて製造するのが歴史で、その本質は偽史である。これを修正するためには文明論を再起動しなければならないとのこと」と、舎人が説明してくれました。これは、自分が年来進めてきた疑史作業を「文明論の再起動」と評価して戴いたものと思います。
また、十一月三十日に発売された前記DVDに対するレヴューが十二月二十日にアマゾンに投稿されました。内容は下記の通りです。
講演会に行くことができず、DVDを買いました。すこしカットされている部分もあるようで、仕方がないのかと思いましたが、既に出版されたシリーズに書かれてない情報も何割かあります。秘史シリーズは、真剣に歴史研究された方ほど価値を認める、ものすごい情報です、一般の研究者では、ごく一握り、うすうす気づいたとしてもも公表できない情報たからです。初心者には、このDVDだけを購入されるよりは、既刊の書籍を先にお勧めいたします、若い人はチャンスです、他の真の歴史も研究なさって、人生にお役立てください。
私の生きてる間に、落合莞爾さんが公表されて、大変助かりました、感謝いたします。
投稿者は無記名の「アマゾン・カストマー」です。
わたしの講演を「真剣に歴史研究された方ほど価値を認める、ものすごい情報」と評価したうえで、「私の生きてる間に、落合莞爾さんが公表されて、大変助かりました、感謝いたします」との謝辞と併せてみれば、投稿者は「相当の年配の歴史研究者」と推察されます。正当なご高評にこちらこそ感謝いたします。
舎人からはまた、「十月十七日に公刊された『天皇とワンワールド』の内容こそ、実に帝王学そのものである」との言がありました。
けだし、帝王は各地域文明の覇権が史官に創らせた偽史の真相を知らねばならず、そのためにはワンワールドの歴史を学ぶ必要があります。わたしの『天皇とワンワールド』が期せずしてその目的に適うものとの判断を下されたわけです。これでわたしが頽齢をも顧みず本講座を創める意義が確定しました
帝王学を講ずる性格上受講者を限定するために有料限定制とし、公言の憚られる事項をも敢えて語っていくつもりです。差し当たって始めるウバイド論こそ帝王学のカナメです。
続く日本民族論はとくに秘密とも言えませんが、近年明らかになった最新情報でまだ社会に浸透していません。それをわたしなりに整理したもので、今後の講義の根本となる必須知識ですから、少々ご退屈でもおつきあい願いたく存じます。
各回の最後に数行だけ、「颯々言」として訳の分かりにくいことを語りますが、いわゆる御筆先のごときものと、お受け取りください。
平成二十七年天長節に、木枯らしの成行庵にて
落合莞爾(優婆塞 南光房爾應)