(左記書簡全文)

イシは熊谷サンが ゆっくりデッサンして

からでゑ〜のんや 云うた 云ははるけど

ワシ タブローにせんとならんのです

米子ハンが 仕上げしてくれはるけど わし

自分の画が 見ゑんやふに なってしまふて

それは さびしゐですは

一日 も早く ゐ〜もんかかんな

なりまへんは

今は子供ん時 思い出してます 米子ハンヲ

おとふちゃんのやふな気しますは

イシ ニ 會ヒタイ デス

 

大正14年12月24日付 佐伯祐三より吉薗周蔵宛書簡 page:部分拡大(画業へ戻る